『よーし!きれいにするぞー!』
なんて、やる気満々で掃除を始めたものの…
『一生懸命こすってるのに全然落ちない!』
『〇〇用の洗剤を使っているのに全然綺麗にならない!』
『キレイにならないからもうやーめたっ!』
そんな経験ありませんか?
汚れにも種類があって、汚れの種類によってそれぞれ最適な洗剤や汚れの落とし方が違います。トイレ用やお風呂用と表記されていても、その洗剤が得意な汚れと苦手な汚れとがあります。
そこで、今回は『汚れの種類』を理解し汚れの正体を知ることで、効率的かつ確実に掃除をする方法を紹介していきます。
汚れを化学的に分類!2タイプの「汚れの性質」
汚れには大きく分けて2つの性質があり、それぞれの汚れの性質に対して逆の性質を持つ洗剤が有効となります。その他どちらの性質とも言えない汚れも存在しますが、対策は可能なので紹介します。
| 汚れの性質 | 代表的な汚れ | 有効な対策 |
|---|---|---|
| 酸性の汚れ | 油汚れ、手垢・皮脂、食べこぼし(タンパク質汚れ)、湯垢、タバコのヤニ、焦げ付き(肉や油の焦げ)など | アルカリ性の洗剤 |
| アルカリ性の汚れ | 水垢、石鹸カス、尿石、サビ、焦げ付き(野菜の焦げ)など | 酸性の洗剤 |
| 菌類の汚れ | カビ、ピンク汚れなど | 主にアルカリ性の洗剤 |
場所別・具体的な「汚れの正体」とおすすめ洗剤
では住宅で発生する主な汚れの発生場所とその汚れの性質を見ていきましょう。
キッチンで発生しやすい汚れ
油汚れ・焦げ付き(肉や油の焦げ):酸性の汚れ。
アルカリ性の洗剤(セスキ炭酸ソーダ、重曹)をペーストやスプレーで使う。
水垢:アルカリ性の汚れ。
クエン酸パック・クエン酸スプレーや酸性の洗剤。
お風呂・洗面所で発生しやすい汚れ
水垢・石鹸カス:アルカリ性の汚れ。
クエン酸スプレーや酸性の洗剤。
皮脂・湯垢:酸性の汚れ。
軽度の汚れは中性洗剤でOK、重度の汚れの場合はアルカリ性洗剤。
ピンク汚れ・黒カビ:微生物や菌による汚れ。
軽度の汚れは中性洗剤でOK。重度の汚れの場合は塩素系カビ取り剤。※塩素系のものは使い方を間違うと思わぬ事故につながる可能性がありますので注意書きをよく読んでから使用してください。
トイレで発生しやすい汚れ
尿石:アルカリ性の汚れ。
酸性の洗剤でのパック。
汚れの性質別!覚えておきたい「マストアイテム」3種
家の掃除で使える最低限そろえておきたいアイテムを紹介します。どれもスーパーやホームセンター、100円ショップなどでも手に入りやすい掃除の定番アイテムです。
- 酸性の汚れ対策に: 重曹・セスキ炭酸ソーダ(アルカリ性)
- アルカリ性の汚れ対策に: クエン酸(酸性)
- 万能・日常使いに: 中性洗剤(食器用洗剤や住宅用洗剤)
これらのアイテムがあれば、酸性の汚れからアルカリ性の汚れまで幅広く対応することができます。また、比較的安全に使用することができる点でもおすすめのアイテムとなってます。
まとめ:汚れの性質さえ理解すれば『無駄』は無くなる!
洗剤を購入する際にボトルの裏面などに表記されている『成分』や『液性』の欄を見れば、その洗剤が得意とする汚れを確認することができます。
そして今回紹介した『汚れの酸性・アルカリ性』の知識があれば必要な洗剤を簡単に選ぶことができるので、無駄に洗剤を購入してしまうことも、無駄に時間を使うことも、無駄に労力を使うこともなくなるのではないでしょうか。


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